本日の東京株式市場では、半導体関連やエンタメ関連など幅広い業種で値動きが分かれた。海外半導体株の軟調を背景に一部ハイテク銘柄が売られる一方、ディフェンシブ株や内需系銘柄には買いが入った。

半導体商社：トーメンデバイス（2737）
韓国サムスン電子製品に特化した半導体商社のトーメンデバイス（2737）が後場に入り大幅反発した。午後2時06分現在、前日比320円（4.1％）高の8220円買い気配と本日の日中高値で推移している。

電子機器：日本アビオニクス（6946）
東証スタンダード上場の日本アビオニクス（6946）が急伸。株式分割などを考慮した実質で1989年1月以来約35年ぶりの高値をつけ、午後1時58分時点では値幅制限の上限となる前日比705円（14.7％）ストップ高の5500円で買い気配となっている。

ドラッグストア：Genky DrugStores（9267）
福井地盤のドラッグストアのGenky DrugStores（9267）が急反発した。一時は5400円まで上伸し、9月30日の年初来高値5080円を更新。午後1時13分現在、制限値幅上限の前日比705円（15.0％）高の5400円ストップ高買い気配で推移している。

アニメ制作：東映アニメーション（4816）
東映系のアニメ制作老舗の東映アニメーション（4816）が大幅反発。午後1時15分現在、前日比68円（2.3％）高の3050円で推移している。一時は3185円まで上昇した。

半導体装置：ディスコ（6146）
半導体や電子部品向け切断・研削・研磨装置で世界首位のディスコ（6146）が大幅反落。午後0時55分現在、前日比4000円（7.1％）安の5万2390円で推移しており、一時は5万2000円まで下落した。

半導体関連株には利益確定売りが広がる一方、業績が堅調な内需系やディフェンシブ株には資金が流入。投資家の物色意欲は引き続き高く、決算発表を控えて個別材料への関心が強まっている。